DTM初心者におすすめのオーディオインターフェイスとその選び方

オーディオインターフェイスの選び方

DTMには必須のオーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスとは?

DTMを始めるには、必ず必要と言われるオーディオインターフェイス。オーディオインターフェイスは以下のような用途で必要となります。

  • ギターやボーカルなどの外部の音を録音する
  • パソコンの音をスピーカーやヘッドフォンで聞く

パソコン内蔵のマイクやヘッドフォンジャックから行えないこともないのですが、音質や録音時の音のズレ(レイテンシー)などの問題から一般的にDTMにオーディオインターフェイスは必須と言われています。今回はそんなオーディオインターフェイスの選び方についてお話します。

スペックと選び方の基準

PCとの接続端子の種類

まずはパソコンとの接続は大きく分けてUSBとthuderboltの2タイプがあります。ThunderboltはMac特有の規格となり、Macユーザーであれば選択肢にいれてもいいかと思います。またUSBは形状や規格が更に以下の用に細分化されます。

形状:TypeAとTypeCがあり、現状はTypeCが主流になりつつある
転送速度:USB2.0tおUSB3.0があり3.0のほうが高速
転送速度によってレイテンシーと呼ばれる録音の時差が短縮される事があるようです。以下の記事などを参考にしていただければと思います。

ZOOMが出したUSB 3.0オーディオIF、UAC-2のレイテンシーが凄い
引用:https://www.dtmstation.com/archives/51940269.html

Thuderboltは高性能らしいですが、個人的にはThuderboltの前に使われていたFirewireを使用していたところMacがThuderboltに代わってしまい使用できなくなったり、他の製品を見ていてもAppleは端子をしょっちゅう変更するイメージが強くちょっと手を出しづらい印象があります。

対応音質

音質に関わってくる部分としてはサンプリングレート(Hz:ヘルツ)とビットレート(bit:ビット)があります。ざっくりと説明するとサンプリングレートはどこまで高音が収録出来るか、でビットレートはどこまで細かい音が録音出来るかと行った形です。こちらの数値はどの商品も最低限のラインは超えていると思います。よほど高額で高性能のモノを求めない限り差はないかも知れません。詳しい概念については下記の記事がわかりやすくまとめられています。

【DTM】サンプリングレートとビット深度の最適な値とは?【初心者必見】
引用:http://www.dtm-hirasan.com/sampling_rate_bit_depth/

入力の端子の種類

音を録音する際に差し込めるケーブルの端子は主に以下の三種類となります。

標準フォン端子:俗に言うギターシールドの端子です。ギターやベースといったものを録音する他、シンセなどのステレオ音源の赤白ケーブルもこの端子のものがあるため対応可能です。
キャノン端子:ハンコ注射のような形のよく見かけるマイクケーブルです。
コンボジャック:標準フォン端子とキャノン端子の両方が接続できる端子。このタイプを選んでおくのが最も無難でしょう。

またそれぞの端子にはさらにハイインピーダンスやファンタム電源と言われる機能がついています。ご自身の作曲のスタイルに合わせてこの機能の有無を判断するとよいでしょう。

ハイインピーダンス:簡単に言うとギターやベースを直接差し込んでもよいモードです。
ファンタム電源:コンデンサーマイクと言ったボーカルや生楽器をきれいに録ることが出来るマイクを使用する際に必要なモード

入出力数

いくつの音を録音が出来ていくつの音を同時に出力が出来るかの数です。録音に関してはあくまで同時に入力出来る数なので、例えばギター、マイク、シンセなどの配線を毎回やり直すのが面倒といった理由であればミキサーを導入した方がよいでしょう。

ダイレクトモニタリング機能の有無

ダイレクトモニタリング機能が搭載されているモデルであれば、レイテンシー(音の遅延)がおこらない為、 ヘッドフォンで聴きながら演奏を録音するといった際に重宝します。

付属のDAW

オーディオインターフェイスには各種DAWの廉価版が付属されている場合があります。作曲のスタイルによってはこの廉価版でも十分に作曲が可能ですし、上位互換ver.への切り替えの際にアップグレードモデルといった、廉価版を持っている人限定の割引で上位互換も出るに変更出来る場合があります。導入予定のDAWの廉価版が付属されているモデルを選ぶのも良いかも
DAW選びに関してはこちらの記事を参照ください

そのほかの機能

オーディオインターフェイスには一緒は他の機器を複合したモデルも多くあります。DTMをやる場合にあると便利な複合モデルは以下の2つです。

ミキサー内蔵:多くのミキサーにはオーディオインターフェイス内蔵モデルが存在します。ミキサーまで購入予定であれば内蔵モデルを選ぶのもよいかも
MIDIインターフェイス内蔵:シンセやリズムマシーンといった外部の機材を使用する際に必要なmidiインターフェイスが内蔵のもモデルも多く存在します。

番外編:OSの対応が終わってしまう…。

私は過去に二回ほど、パソコンを買い換えたらOSが非対応になりオーディオインターフェイスが使えなくなると言った災難に見舞われました…。これを避けることはなかなか難しいのかも知れませんが、以下の点を意識すればもしかしたら回避出来るのでは?と思っています。

不動の人気より最新機種

私が以前にもっていたのはどちらも一定の評価を得た定番モデルでした。その為、発売から少し期間が経ったモデルだったように思えます。やはり最新のモデルほど、そこからの対応期間を長いんではないかと思っています。

汎用的なUSBモデル

USBのTypeCなどの今後主流になるであろうモデルを買っておいたほうが良い気がします。また先述のようにAppleの独自規格に関しては変更が多いイメージがあるので、自分は避けます。

最悪3,4年で買い替える覚悟

いっそ、3,4年が寿命と考えてそのくらいのスパンで買い替えが現実的な金額のモノを選ぶのもよいでしょう。

初心者にオススメの低価格モデル

さて、先述した内容を踏まえて、いくつかのオーディオインターフェイスをご紹介いたします。各々の制作環境、ギターやボーカルが必要か?などのスタイルを考えながら最適なモノを選びましょう。

STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22C

STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22C オーディオインターフェイス 32bit/192kHz
STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22C オーディオインターフェイス 32bit/192kHz

有名国内メーカーYAMAHAの子会社であり国内シェアの高いDAWソフトCubaseのメーカーでもあるスタインバーグ社製の製品。Cubase の廉価版Cubase AIが付属

音質:32bit/192kHz
接続形式:USB3.0(Type-C)対応
入出力:2in2out
入力方式:コンボジャック
HI-Z 入力:1つ
ファンタム電源:○
ダイレクトモニタリング:○
midiインターフェイス付属
Cubase AI他付属

Focusrite Scarlett 2i2 (gen. 3)

FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / Scarlett 2i2 (gen. 3) USBオーディオインターフェイス
FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / Scarlett 2i2 (gen. 3) USBオーディオインターフェイス

世界No.1シェアと言われるイギリスの老舗、Focusrite。Ableton Live Liteや、録音に特化したスタジオシェアNo.1のDAWA、pro toolsの廉価版、や各種エフェクト類などの付属ソフトが豊富なモデル。

音質:24bit/192kHz
接続形式:USB2.0(Type-C)対応
入出力:2in2out
入力方式:コンボジャック
HI-Z 入力:2つ(左右ともに対応)
ファンタム電源:○
ダイレクトモニタリング:○
Ableton Live Lite他付属

PreSonus Studio 24c

PRESONUS ( プレソナス ) / Studio 24c オーディオインターフェイス
PRESONUS ( プレソナス ) / Studio 24c オーディオインターフェイス

いま人気急上昇中のDAWソフトStudio oneのメーカーの製品で、ほかの製品にはあまりないStudio oneの廉価版が付属しています。

音質:24bit/192kHz
接続形式:USB-C(2.0/3.0互換)
入出力:2in2out
入力方式:コンボジャック
ファンタム電源:○
ダイレクトモニタリング:○
midiインターフェイス付属
Studio One Artist他付属

Roland Rubix22

ROLAND ( ローランド ) / Rubix22 USBオーディオインターフェイス (UA22後継機種)
ROLAND ( ローランド ) / Rubix22 USBオーディオインターフェイス (UA22後継機種)

日本の人気メーカーRolandの製品。USBクラス・コンプライアントデバイスになっており、Macの場合は接続すればすぐに使用可能。Windowsでも、Windows 10であれば接続するたけで自動的にドライバをインストールしてくれる仕様です。

音質:24bit/192kHz
接続形式:USB2.0
入出力:2in/2out
入力方式:コンボジャック
HI-Z 入力:1つ
ファンタム電源:○
ダイレクトモニタリング:○
midiインターフェイス付属
Ableton Live Lite付属

Native Instruments KOMPLETE AUDIO 2

Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) / KOMPLETE AUDIO 2 オーディオインターフェイス
Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) / KOMPLETE AUDIO 2 オーディオインターフェイス

ソフトウェア音源のKOMPLETEや、MPCに並ぶ人気のサンプラーMASCHINE、DJ用ソフトTRACTORなど数多くの人気商品を有するNative Instrumentsの製品。Ableton Live Lite以外にもMASCHINE Essentials付属は嬉しい。

音質:24bit/192kHz
接続形式:USB2.0
入出力:2in/2out
入力方式:コンボジャック
HI-Z 入力:1つ
ファンタム電源:○
ダイレクトモニタリング:○
Ableton Live Lite・MASCHINE Essentials付属

YAMAHA ( ヤマハ ) AG03 配信用ミキサー

YAMAHA ( ヤマハ ) / AG03 配信用ミキサー オーディオインターフェイス
YAMAHA ( ヤマハ ) / AG03 配信用ミキサー オーディオインターフェイス

パソコンからの音源をさらにパソコンで録音が出来るループバック機能搭載のオーディオインテーフェイス付きミキサー。様々な動画配信の際などに重宝します。

音質:24bit/192kHz
接続形式:USB2.0
入出力:2in/2out
入力方式:コンボジャック
HI-Z 入力:1つ
ファンタム電源:1つ
ダイレクトモニタリング:○
Cubase AI付属

BEHRINGER UMC202HD

BEHRINGER ( ベリンガー ) / UMC202HD
BEHRINGER ( ベリンガー ) / UMC202HD

激安製品といえばのBEHRINGER。スペック上大きく見劣りする部分はありませんが、付属のDAWがTracktionという少しマイナーな製品になること。

音質:24bit/192kHz
接続形式:USB2.0
入出力:2in/2out
入力方式:コンボジャック
HI-Z 入力:1つ
ファンタム電源:○
ダイレクトモニタリング:○
Tracktion付属

最後に

今回は低価格のモノを中心に紹介しました。PCの購入から始める場合などは全体でかなりの予算を使うはずなので、まずはこのあたりから始めるのがベストでしょう。また性能的にはさほど変わらないので個人的には見た目と付属のDAWで選ぶのがよいのかな?っていう印象を受けました。みなさんもお気に入りの一品を選んでDAWをエンジョイしましょう!